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Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館等のフードデリバリーサービスで、125cc以上のバイク(軽二輪・普通二輪など)で配達業務を行いたい場合、運輸支局(陸運局)で、事業用の緑ナンバーを取得する必要があります。
本記事では、事業用の緑ナンバーの取得方法をわかりやすく説明します。125cc以上のバイクはロングドロップや遠征・走行スピードの安定さ等の強みがあります。今回、紹介する緑ナンバーの取得方法を参考に、緑ナンバーを取得しましょう。
- なぜ、125cc以上のバイクは緑ナンバーの取得が必要なの?
- 緑ナンバーの取得方法
- 緑ナンバーバイクで配達するメリット・デメリット
なぜ、125cc以上のバイクは事業用ナンバー(緑ナンバー)の取得が必要なの?
Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館等のフードデリバリーサービスで、配達・運送業を125cc以上のバイクを使用する場合、貨物軽自動車運送業に区分することになりますので、事業許可を得るために「緑ナンバー」を取得する必要があります。
貨物自動車運送事業法より抜粋
第2条第4号
「貨物軽自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車(三輪以上の軽自動車及び二輪の自動車に限る。)を使用して貨物を運送する事業をいう。
第36条 貨物軽自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、営業所の名称及び位置、事業用自動車の概要その他の事項を国土交通大臣に届け出なければならない。当該届出をした者(以下「貨物軽自動車運送事業者」という。)が届出をした事項を変更しようとするときも、同様とする
排気量が125cc以下のバイク(原付一種・原付二種)は、事業として運賃をもらって物を運ぶのに、貨物自動車運送事業法による規制はありません。ですので、事業用ナンバーの取得は必要ありません。こういった理由もあり、125cc帯の原付二種(ピンクナンバー)のバイクがUber Eats(ウーバーイーツ)で、適任バイクと言われてるゆえんになります。
125ccを超える軽二輪や普通二輪で配達業務をする場合は、貨物自動車運送事業法が適用されるので、事業用ナンバーを取得する必要があります。
事業用ナンバーを取得せず、フードデリバリーの配達をしてしまうと罰則・罰金があるので注意
排気量が125ccを超えるバイクで、事業用ナンバーを取得せずに配達をしてしまうと、貨物自動車運送事業法第70条により、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられることになります。事業用の緑ナンバーの取得は難しいことではないので、しっかり取得してから配達するようにしましょう。
【事業用】緑ナンバーにした時の配達関連での注意点
- 緑ナンバーに変更したら自賠責保険や任意保険に変更の手続きをする
- 各種保険の書類が届くまで数日かかる
- Uber ドライバーアプリで登録書類の再提出を行う
緑ナンバーに変更した時の注意点があります。緑ナンバーに変更した場合、ナンバープレートが変わるので、自賠責保険や任意保険に変更の手続きをします。この変更手続きは、担当の保険屋さんに連絡すれば、すぐにできますが、各種保険の書類が手元に届くまで数日かかってしまいます。
この場合、Uber ドライバーアプリで登録書類の再提出を行うことができないので、緑ナンバーに変更したら、数日間(当日~3日間)は配達できないことを視野に入れておきましょう。Uber ドライバーアプリの申請も当日〜3日以内ほど、かかってしまうこともあるので、同時に出前館やWoltとといったフードデリバリーサービスにアカウントにも配達車両の変更をかけておきましょう。
Uber Eats バイク配達パートナーがよく緑ナンバーにしているバイク
- PCX160
- ADV150
- NMAX155
- トリシティ155
実際に、デリバリーの現場でよく見かける緑ナンバーのバイクは、上記のように軽二輪に区分されるバイクを多くみかけます。筆者的には、走行のパワー的に軽二輪はUber Eatsの配達車両に適正があると思います。今後、緑ナンバーの購入を考えている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
【排気量別】配達パートナーにオススメのバイクを紹介【フードデリバリー用のバイクの選び方】
使っているバイクの排気量は?
おすすめのバイクメーカーは?
緑ナンバーのバイクで?
【事業用】緑ナンバーの取得方法
事業用緑ナンバーを取得するのは、難しいことではありません。事前に必要なものと、運輸支局に書類を提出すれば、2時間弱で、緑ナンバーを取得できます。緑ナンバー取得方法とその流れを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
事前に準備しておくもの
- 軽自動車届出済証(250cc以上なら車検証)
- 認印
- 自賠責保険証明書
- 現在のナンバープレート
緑ナンバーを取得する前に、事前に準備しておくもの用意しておきましょう。ナンバープレートは、10mmスパナやレンチがあれば、簡単に外すことができます。
【事業用】緑ナンバーの取得の流れ
- ナンバープレートと必要書類を持ち、運輸支局へ
- 担当窓口で、申請書類の記入・提出
- ナンバープレート代を支払い、ナンバープレートを返納
- 緑ナンバーを取得
- 緑ナンバーをバイクに取り付ける
- 自賠責や任意保険のナンバープレート番号の変更
緑ナンバーの取得の流れです。
緑ナンバーの取得は難しいことはありません。ただし、運輸支局は混んでることが多いので、なるべく営業開始時間にいくようにしましょう。中途半端な時間に行ってしまうと、「受付終了」みたいなことになりかねません。筆者が緑ナンバーを取得するまでにかかった時間は、およそ1時間半ほどかかりました。混雑具合によってかかる時間は変動しますので、注意しましょう。
【事業用】緑ナンバー取得に提出する必要な書類と費用
- 貨物軽自動車運送事業経営届出
- 運賃料金設定(変更)届出書
- ナンバープレート代:約500円
運輸支局に行き、軽貨物や事業用ナンバープレートを発行する担当の窓口で、「貨物軽自動車運送事業経営届出」と「運賃料金設定(変更)届出書」に必要事項を記入し、提出する必要があります。
記入する内容は難しいことはありません。今回、筆者が提出した書類の記入例を紹介しているので、それを参考にしてみてください。
【記入例】貨物軽自動車運送事業経営届出
国土交通省:貨物軽自動車運送事業経営届出(PDF)
貨物軽自動車運送事業経営届出書とは、貨物自動車運送事業法第2条「他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運送する事業」の経営を行うため必要な届出書です。
赤い部分に必要な情報を記入します。「自動車車庫の位置及び収容能力」は、バイクを止めている駐車場からの距離と駐車場のスペースを記入します。「乗務員の休憩又は睡眠のための施設の位置及び収納能力」は、本来は軽貨物ドライバーが休憩するスペースの大きさを記入する部分ですが、配達パートナー個人であれば、自宅や部屋の大きさを記入すれば問題ありません。
記入項目 | 記入内容 |
---|---|
自動車車庫の位置及び収容能力 | 自宅から駐車スペースまでの距離と駐輪スペースの大きさを記入 |
乗務員の休憩又は睡眠のための施設の位置及び収納能力 | 自宅や部屋等の休憩スペースの大きさを記入 |
【記入例】運賃料金設定(変更)届出書
国土交通省:運賃料金設定(変更)届出書
運賃料金設定届出書とは、貨物軽自動車運送事業を開業する際に設定した運賃料金を運輸支局に提出する届出書です。
こちらの届出書にも赤い部分に必要な情報を記入します。本来、別添の貨物軽自動車運送事業運賃料金表に細かな運賃料金表を記入しないといけませんが、Uber Eats 配達パートナーで、Uber Eats で1件の配達単価の報酬の幅を上記のように補足すれば問題ありません。運輸支局の担当によって記載する内容の指示が違う場合があるので、一度、役所の方と相談して、指示をもらうとより正確に届出書を提出できます。
【記入なしでOK】貨物軽自動車運送事業運賃料金表
貨物軽自動車運送事業運賃料金表とは、軽貨物ドライバーとして、荷物主に大して運賃を提示するのに必要な運賃料金を記入する届出書です。Uber Eats 配達パートナーであれば、Uber Eats から提示される報酬額になります。こちらの運賃料金表は、運賃料金設定届出書に運賃料金を補足的に記入することで、貨物軽自動車運送事業運賃料金表は記入なしの提出で大丈夫です。
【事業用】緑ナンバーのバイクで配達するメリット・デメリット
事業用の緑ナンバーのバイクで配達するメリットとデメリットを紹介します。これから緑ナンバーのバイクで配達する方や、緑ナンバーのバイクで配達を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【事業用】緑ナンバーのバイクで配達するメリット
- ロングドロップしやすくなる
- 遠征もしやすい
- 車体が大きので風に煽られにくい
- 走行スピードが安定する
- 車やバイクに煽られにくい
緑ナンバーのバイクは、125cc以上のバイクなので、幹線道路等の走行スピードをある程度出し続けない道路であっても、ストレスなく走行できます。125cc以下のバイクでも法定速度のスピードを出すことはできますが、出し続けるとなるとバイクに負担がかかってるように感じてしまいますが、125cc以上であれば、そのようなことはありません。
また、車体が大きいので風に煽られにくいのも強みです。ビル風や強風は、車体が軽いと煽られやすいため、車体が大きい125cc以上のバイクは、その分、風に煽られにくいです。
【事業用】緑ナンバーのバイクで配達するデメリット
- 取り回しがしにくい
- 保険料が少し上がってしまう場合もある
- 緑ナンバーを取得する必要がある
緑ナンバーのバイクは、125cc以上のバイクは車体が大きいことが多いため、125cc以下のバイクと比べると取り回しが少ししにくいのがデメリットです。また、保険会社によっては加入している保険料が若干上がってしまうこともあります。これは保険会社によって違います。
他に挙げるデメリットとしては、緑ナンバーを取得する手続きが必要なことと、取得後は各種保険の変更手続きをしないといけないため、緑ナンバーを取得したバイクでは、すぐに配達できないというデメリットがあります。
バイク配達パートナーが知っておきたいバイク知識
バイク配達パートナーが知っておきたいバイク知識を紹介します。新しくバイクを買い替えたり、相方ともいえるバイクのメンテナンスについて、フードデリバリーで配達業務する上で欠かせない知識なので、参考にしてみましょう。
おすすめの配達バイク
フードデリバリー向けのバイクを排気量別にピックアップしています。今後、バイクの乗り換えを考えている方や新規でバイクの購入を考えている方は、ぜひとも参考にしてください。
【排気量別】配達パートナーにオススメのバイクを紹介【フードデリバリー用のバイクの選び方】
原付バイクのメンテナンス費用と交換時期
フードデリバリーの相方ともいえるバイクはメンテナンスが非常に重要です。バイクの部品というものは、走り方や運転で消耗の仕方が変わってきます。フードデリバリーのバイクは、多くのストップ&ゴーを繰り返すので、通常のプライベートで使っているバイクより消耗が早いことを念頭に入れておきましょう。
【走行距離別】原付バイクのメンテナンス費用と交換時期のまとめ【整備一覧表】
【配達車両のベストチョイス】125cc原付バイクに乗ろう!
50ccの原付バイクは、「法定速度30km/h」や「2段階右折」などの制限があるため、後続車に煽られやすかったり、スピード違反をしやすいという欠点があります。125ccのバイクであれば、これらの制限がなくなるので、フードデリバリー業務を快適にしやすくなります。
これから長期に渡り、フードデリバリーを続けようと考えている方は、125ccのバイクに乗れる「小型限定二輪免許」か「普通二輪免許」を取得することをおすすめします。
【免許取得】125ccのバイクに乗るために必要な免許と取得期間と費用を徹底解説【小型限定二輪免許/普通二輪免許】
【125cc原付バイク免許取得】おすすめの合宿予約サイト
合宿を予約する際には、合宿できる自動車教習所をまとめている合宿免許予約サイトを利用すると、自分に合った自動車教習所を見つけることができます。合宿予約サイトによって、取り扱っている自動車教習所の数や合宿プランが異なりますので、合宿予約サイトをひと通り確認してから、申し込むことをおすすめします。
【125ccバイク免許取得】おすすめの合宿免許予約サイトのまとめ【普通二輪免許】
【事業用】緑ナンバーの取得方法
125cc以上のバイク(軽二輪や普通二輪等)で、配達業務をする場合、運輸支局(陸運局)で、事業用の緑ナンバーを取得しなければなりません。緑ナンバーの取得方法についてわかりやすく解説しています。また、これから125cc以上のバイクの購入を考えている方も一度、ご覧ください。
【緑ナンバー】125cc以上のバイクでの事業用ナンバーの取得方法【Uber Eats(ウーバーイーツ)】
バイク配達パートナーが揃えておきたバイクアイテム
バイク配達パートナーが揃えておきたいバイクアイテムや、雨の日、冬の日におすすめのバイクアイテムを紹介します。雨の日や寒いの日はオファーが増加する傾向があるので、事前に必要なバイクアイテムを揃えて、しっかり売上を立てられる準備をしておきましょう!
最初に揃えておくべき必要な装備や道具
基本的なバイクアイテムはこちらの記事を参考に!これからバイクで配達業務を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
バイク配達パートナーが揃えておくべき必要な装備や道具【Uber Eats(ウーバーイーツ)】
雨天・防水対策アイテム
雨の日は、オファー数が増加して、売上が立ちやすく稼げる天候です。しかし、路面が滑ったり、視界不良だったり、慣れていない方やアイテムの準備不足だと非常に危険です。しっかり、雨の日でも配達できるように準備しておきましょう!
【雨稼働】バイク配達パートナーにおすすめの雨天・防水対策アイテム【Uber Eats /出前館】
【猛暑対策】夏のバイクアイテム
夏の炎天下は、「スマホの熱暴走」や「熱中症」にしっかり対策や準備をして配達業務にのぞむことが大切です。過酷な状況ゆえにデリバリー需要が高まる季節なので、前もって準備していきましょう。
【猛暑対策】夏の配達におすすめなバイクアイテム【Uber Eats(ウーバーイーツ)/出前館】
【防寒対策】冬の防寒アイテム
冬の日や寒い日は、防寒対策をしっかりするのが大切です。防寒対策のバイクアイテムはたくさんあるので、その中からも選りすぐりのバイクアイテムをピックアップしてます。
【防寒対策】バイク配達パートナーにおすすめの冬のバイクアイテム【Uber Eats /出前館】
【まとめ】緑ナンバーを取得して配達しよう!
事業用の緑ナンバーの取得は、運輸支局(陸運局)で簡単に取得できます。
必要なものを準備して、担当の窓口に書類を提出して、緑ナンバーを取得できます。運輸支局はバイクや車の業者から、一般の方まで幅広く来ているので、混雑していることが多いので、なるべくなら、営業開始時間に手続きをするといいでしょう。
緑ナンバーを取得後は、各種保険の変更手続きを忘れないようにしましょう。極力、緑ナンバー取得当日に手続きをすることで、早めに配達業務を再開できるようになります。業務用の緑ナンバーに変更したら、より安全に配達業務をこなしていきましょう!
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